ファンダメンタルズ

高金利通貨よりポンドの上昇が気になる背景とは?

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先週木曜日に発表された6月米雇用統計は
非農業部門雇用者数 28.8万人(予想21.5万人)
失業率 6.1%(予想6.3%)

とアメリカの雇用が改善されています。

が、これだけ良い結果であってもドル円は32pipsしか反応しないというのは
なにかあるのではないかと調べてみました。

 

結局はアメリカがテーパリング政策に入って
QEマネーを縮小させているとはいえ、まだQEマネーはバラまかれて
いるということで、金余りなんですね。
日本は去年からQE政策にはいった。欧州はこれからやるかもしれません。

この資金がきちんと経済活動に回ればいいのですが、
ほとんどどこかの市場に入り込んで価格を上げては引き、
上げては引きの繰り返し、昨年までは金市場にも入っていましたが、
これが今は米株や欧州株など世界の株式市場、
そして、そこでも吸収しきれない分(高値警戒でここから買えない分)が
債券市場に入ってしまっているわけです。

これで米債も欧州債も日本国債もすべて利回りが抑えられてしまう。
この相場にあの債券王が自腹で2億ドルを賭けているという
ニュースが気になっています。

PIMCOのグロース氏、自腹で2億ドルを低金利持続に賭け
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N85AEH6VDKI101.html

この低金利が今後長期化するとみているようで(^-^;

今、市場のテーマは「イールドハント」(利回り狩り)
どの市場もボラティリティが低下していることから
値幅でキャピタルゲインを上げるのが難しく、
結果、低金利通貨を借りて(キャリーして)高金利通貨を買う、
高利回り債券などを買う、というような利回りのいいものに
資金が流れています。
最近は南欧などのリスクの高い債券まで買われていますよね。
そして、そのために日、米、欧通貨がキャリーされるということ。

引用元:ひろこの”ボラタイル”な日々

 

このような背景があるので、ドルも円も反応できず、ユーロドルも同じくらいの
値幅しかないのがうなづけます。

特にNZドルはその傾向が顕著です。

ですが・・・さらに付け加えるならば、僕はポンドの動きにも注目しています。

むしろNZドルよりか狙いやすい通貨であると考えています。
その理由は、各主要通貨ペアを並べてみると分かります。

10通貨ペア 月足

NZドル円とNZドル米ドルはまだ直近の最高値を更新出来ていないのにも関わらず
ポンドはポンド円、ポンドドル共に直近高値を更新してきています。

ということは、他の通貨が売られている、高金利通貨が買われている、よりもポンドの方が買われているということ。

では、この背景にあるものはというと、継続的な失業率低下と製造業PMIの安定性です。

 

イギリス失業率

イギリス失業率

 

赤線は2014年1月を分かりやすくするために引きましたが、
2月に上昇したものの、それ以降は低下がみられます。

さらにいうなれば2012年をピークに失業率が低下しているという点では目を見張るものがあります。
このまま失業率の低下が進むか同じくらいの数字であれば、予想より悪くなってもネガティブには
捉えられないように思います。

 

次に製造業PMIです。

イギリス製造業PMI

イギリス製造業PMI

 

4月までは低下気味でしたが、それ以降は上昇傾向にあり、
こちらも2012年以降は上昇傾向にあります。

 

対して高金利通貨のほうは、どうかというと(豪ドルとNZドルのみ)

オーストラリア 失業率 NZ失業率

左:オーストラリアの失業率 右:ニュージーランドの失業率

赤ラインは2014年を分かりやすくするために引きましたが
オーストラリアは2、3月は失業率が増加しましたが、それ以降は低下して同水準、
ニュージーランドは今年は同水準です。

2つを比べてみても失業率という面では改善も改悪もしてないので、一定水準にあるといえます。

 

他の指標で比べてみると

オーストラリア小売売上高オーストラリア製造業購買部協会景気指数

左:オーストラリアの小売売上高 右:オーストラリアの製造業購買部協会景気指数

小売売上高が減少しているので個人の消費が今年になってから落ち込んでいることが分かります。
これが豪ドルがいまいち強く上昇していかない原因の1つになっています。

 

ニュージーランドは情報が少ないので他の指標で見てみると

NZ失業率 NZ国内総生産

 

左:ニュージーランド失業率 右:ニュージーランド国内総生産(季刊)

情報が少なく3ヶ月ごとの指標ですが、失業率も国内総生産も変化なしなので
そこまで景気が良いかというとそうでもないようです。

これがなかなか上昇しきれない原因になっているのではないかと思います。

 

経済指標は他にもあり、比較するとまた違った解釈もできますし
高金利通貨は他にもトルコリラや他の通貨などに流れているので一概には言えません。

しかし、取引量が安定しているという面で比べてみると、豪ドルやニュージーランドドルは
積極的に買いが入り上昇していくかというと、そうでもないということが分かります。

それならば、景気が上向いているポンドを買う方が(上下変動激しいですが)
上昇していく確率は高いですし、最初のチャートを見ても上昇ムードです。

ここからは利益確定の調整も入ってくるので、すぐに上昇しないですが
狙いやすい通貨ペア、ということで押し目をつけてきたら、1000通貨くらいで
試しに買って放置していくのも戦略的にはいいと思います。(資金管理は各自徹底すること、自己責任で)

 

 

 

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